養護学校の先生

この職を選んだのは、誰かの唯一無二になりたかったから。
自分でなければ出来ないことがある。
自分を頼りにしてくれる人がいる。
私でなければダメだと入ってくれる人がいる。
そんなふうになりたいと思いこの職業を選びました。

私の言葉だけを聞き、
子供の言葉が無くても
目の動きや表情で気持ちが分かる。

でも、進級したら別の先生が私と同じように出来るだろうか?
卒業したら誰が表情を読んでくれるの?
言葉にならない声を聞いてくれるの?

教師が子供の唯一無二になるなんて決していいことばかりではないでしょ。
むしろ次への移行にストップがかかってしまいます。
先生が通訳となり杖となりして社会へ出るのではなく、
子供自身がたくさんの道具をもって出ていかなければと思います。
その道具を作ったり、使わせたり、持たせたりするのが養護学校教師の仕事。

私の代わりはいくらでもいる。
子供の唯一無二は親だけ。

でも今までであった子供達はみんな私にとって唯一無二の存在です。

この記事へのコメント

アスぺの子をもつ母
2006年10月06日 14:22
時々、伺って、読ませていただいてました。

今日は、素通りできません。読んでいて、涙、出てきました。

こんな先生もいらっしゃるんですね。みんな、こんな気持ちで、子供達に接してほしい。

公立の普通学級に通っています。それは、たまたま、知的な遅れがないからで、自閉的な困難さは、軽度も重度もないのです。
知的な遅れがない分、自分が、周りと違うことを認識しだして、余計、本人も親も、辛くなることが多いのに、学校は、(担任は)勉強ができる、周りに迷惑がかかってないから大丈夫、と、特に配慮もないようです。

本人が、苦痛に感じることをとりあってくれない学校に、うんざりしていました。

息子の「唯一無二」の親でありたい。
だから、息子の「唯一無二」の、先生でいてほしくて、今日も、返事のない連絡帳を書き続けます。
クロクマ
2006年10月06日 23:26
特別支援教育が始まった・・・とは言え、それが本当に子供たちの支えになるにはまだまだ壁をいくつも乗り越えていかなくてはならないのが現実です。しかし、まだ少数ながらもそこを推し進めようとしている教師、学校、管理職もいます。一人ひとりが声に出して訴えていきましょう。大きな流れを作りましょう。子供たちのために。特別支援教育は始まったのですから。
夏の香
2006年10月09日 21:09
自閉症の子とかかわって、えぇ町に参加したり、親さん方のいろいろな声を聞いたり、子どもの本当は何を訴えてるのかを探ってみたりして、自分の養護学校の教員としてのすべきことが少しずつ変化してきています。
以前は自分だけがその子を知っている、どうして周はわかってくれないの・・・なんて思っていたこともありました。
でも今はその子がわかる手段を周囲も共有して理解くれれば、担任でなくなっても大人になってもその子をとり巻く方々とうまく生活できていくのではと思うようになりました。
そのためにこの方法、やり方、手順であれば安心して生活していけることを伝えていくことが自分の立場や仕事なのではと思っています。
あっきーの童話
2006年10月10日 18:47
久しぶりに書き込みします。
僕も養護学校で一応教員をしています。まだ、2年目ですが…。それと、同時に自閉症の弟をもっています。
教員としての自分の立場を考えると、やっぱり僕も同じように考えます。自分だけが理解していたのでは、足りない。じゃあ、卒業したら?じゃあ、引っ越したら?その先には、同じように理解してくれる人が居るとは限らない。じゃあ、どうすれば理解してくれる?そもそも自分はその子のことを十分に理解してあげられているだろうか?方法論を知ったつもりでも、その子の理解のし方と理解を広める方法の難しさを感じます。まだまだ未熟者だなぁと思い知らされる瞬間です。
よし!じゃあせめて弟にとって唯一無二の兄になろう!…と、企んで、いろいろおでかけに誘ってみたりしようとしているんですが、「いらなーい!(来ないで、またはやめて)」と言われる始末…。ぐふっ。
道のりは険しいぜ!
クロクマ
2006年10月10日 22:28
いい兄弟だなあ(涙)

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