高機能自閉症さんの就労体験

就労に向けて実習を行っています。
私の関わっているお子さんは初めての経験。
いくつかパターンを提示して事前学習してきましたが実際始まるといろいろとありまして。

高機能の自閉症さんの場合、仕事自体はかなり出来ます。
視覚的提示による理解も早いし、作業も丁寧、指示通りですから。

しかし予測通り、人間関係というか人との関わりでつまずきました。
普段関わっている人と違って、声のトーンが高く怒鳴っているようなしゃべり方・・・
それだけでどう対応したらよいか分からなくなって・・・
自分のパターンファイルにないものへの抵抗感は予想以上に強いです。

3日目の朝、
行きたくない、耐えられない、と涙涙で・・・
「辛い時にはこの方法○○で訴えるといいよ」
「帰ってきたら好きなもの○○を準備しておいてやるよ」
そんな言葉とメッセージ(文章)で彼は頑張って出て行きました。

「アドバイスファイル」というものを持たせて
困難な状況に、担任からの様々なアドバイスをファイリングさせてます。
これが結構効果的で(ちょっと自画自賛ですが)
今回も彼はファイルを胸に頑張っています。
アドバイスが経験の中で現実味を帯びてきているようです。

この記事へのコメント

クロクマ
2006年10月17日 13:23
アドバイスファイル!!いいですね。それは新しい支援方法として開拓できるかもしれませんね。本人のためのアドバイスファイルだけでなく、職場の人用や家族用、地域用、学校用、病院用なんてのも出来るかもしれない。一般的な事柄については、場面ごとや、職種ごと、シチュエーションごとなどにまとめて本やパンフみたいなものにして配布したり、売ったりしてはどうでしょうね。NPOになったら、売り出しませんか。
夏の香
2006年10月17日 21:38
同じく就業体験中。
視覚支援のほとんどない場所でジョブコーチを2日して、やっぱりカードかぁ…と思い、手順カードを提示してきました。
学校内なら平気で使っていますが、やはりよその職場。
でも心よく引き受けてくれて理解していただきました。
また、どうしても緊張状態にあるので予想通り2週目の今はイライラが出てきました。そんな時、学校で使っている「ちょっと休ませてください」カードを出してもらいちょっと休憩。その後はいつも通り仕事ができたとのこと。
こんな取り組みが卒業までできて卒業したなら学校での支援も無駄ではなかったと思えるかな・・・

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