佐々木正美先生

福島県飯坂温泉で行われた佐々木正美先生の講演会に参加して来た。
自閉症協会の東北ブロックミーティングと合わせて開催されたもので、福島を中心に300人以上の参加者があった。


演題は「発達が不均衡な人々と共生する」というやや自閉症から離れ、発達障害全般を捉えての講演だった


正美先生のお話は何度も聞いたが、その度ごとに「自閉症」という障害を持つ人々との関わり方を再認識させられる。何度も繰り返し聞いたはずのことなのに常に新しく、深い納得と感動、そして反省の念を抱かせられるのである。自閉症の人々の内面の世界がどのようであるのか・・・。
分かっていると思い込んでいたことを、やっぱり分かっていなかったのだと強く知らしめられるのである。


彼らの理解をしなくてはいけないと思う。彼ら一人ひとりをもっともっと理解しなくてはならないと思う。分かったつもりでいて分かっていないことのなんと傲慢で罪深いことであろうか。

自閉症の子どもに直接関わる立場の者であればあるほど、謙虚に理解しようとすることを努力し続けなくてはならないと思った。「理解できなければ支援できない。


「急にパニックを起こした時、頭を床に打ちつけ内出血するまでやり続ける子どもをどうすればよいのか。」


「幼稚園でお友達を叩いてしまうアスペルガーの子どもをどのようにしたらよいのか。」


「障害を受容できない親にどのように伝えていけばよいのか。」


参会者から寄せられる、あまりにも日常的で具体的な質問に対して見事な答えが返ってくる。根本的な問題の指摘から具体的な対応まで整理され体系付けられた答えが返ってくるのである。
質問に対して自分だったらこう答えるだろうと自分なりの答えを持ちながら正美先生のそれを聞くと、自分の答えがあまりにも場当たり的で対処的なものであるのかということを思い知らされ恥ずかしくなる


正美先生は今年72歳になられるそうだ。もう引退し悠々自適の生活を送っていてもちっともおかしくないお歳でありながら、その話に圧倒されてしまう。
10時から午後の3時半まで、何の原稿も見ずにとうとうと溢れ出る泉のようによどみなく話をされる。


すごいの一言控え室に2度お邪魔し少しだけお話をさせて頂いた。ちゃんと覚えていてくださったことに感激である。また再び岩手に来てくださるようお願いをした。今、早速依頼の手紙を書いているところである。

by kuma

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